ミラ七題 1.a cat & a dog
「恵まれない犬や猫に愛の手を~~!」
とある街角で、ボランティア団体が募金活動を行っていた。
行きかう人々が遠巻き避ける中、高耶はひとり募金箱に歩み寄って行く。
仏頂面で500円玉を落とした。
「ありがとうございま~す!」
黙って見守っていた直江の元へと戻ってきても、なお表情が戻らない。
照れ隠しだとわかっている直江はくすりと笑った。
「なんだよ」
「いいえ」
犬猫に情は移さないと言っていたはずなのに。
「言いたいことがあんなら言えよ」
「……私にも、愛の手を差し伸べてくれるんですか?」
「は?何だよそれ」
意味がわからずにいる高耶をみて、直江はもう一度笑った。
とある街角で、ボランティア団体が募金活動を行っていた。
行きかう人々が遠巻き避ける中、高耶はひとり募金箱に歩み寄って行く。
仏頂面で500円玉を落とした。
「ありがとうございま~す!」
黙って見守っていた直江の元へと戻ってきても、なお表情が戻らない。
照れ隠しだとわかっている直江はくすりと笑った。
「なんだよ」
「いいえ」
犬猫に情は移さないと言っていたはずなのに。
「言いたいことがあんなら言えよ」
「……私にも、愛の手を差し伸べてくれるんですか?」
「は?何だよそれ」
意味がわからずにいる高耶をみて、直江はもう一度笑った。
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